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        <title>粉飾と利益偏重</title>   
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        <published>2008-10-10T01:58:47Z</published>
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                <div xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:at="http://www.sixapart.com/ns/at">
        <p>NBOnline: 『会計物語』の林 總氏と『エネルギー』の黒木 亮氏が緊急対談<br />　　　<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081008/173090/">「粉飾資本主義」が世界を滅ぼす</a>（前編）<br />　　　<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081009/173331/">企業を破綻に追い込む「利益偏重主義」</a>（後編）</p><p>黒木亮は銀行マンから入って証券マン、商社マンを経験した後作家に転じた人で、まだネットでチェックしただけだが久しぶりに小説を読んでみる気にさせる人。林氏は会計士で今まで知らなかったが、この二人が粉飾と利益偏重という今の資本主義が抱えている問題点を指摘し合った対談がなかなか面白い。私がしのごのと拙いコメントつけるよりもまず読んでくれと言いたいところ。</p><p>前編ではグローバルスタンダードの会計基準にもグレーゾーンがあることを、デリバティブやSPCの会計評価のしかけ等を例に具体的に説明。後編では「利益」というものの捉え方や利益偏重主義の問題点も含め、粉飾が生じる背景とその見抜き方を説明している。内容自体は多かれ少なかれ知られていることも多いが、具体例をいろいろ挙げてわかりやすく説明されているので読み応えがあった。</p><p><br />ホントはグーグルストリートビューの規制を求める意見書を町田市が求めたことについて何か書こうかと思ったんだけど、ネット検索してみるとグーグル経営陣自身が問題点を語っているようで、おいそれと考えをまとめられるものでもなさそうなので保留。最近街中で突然カメラを向けられることが多くなった気がしていたところで個人的には問題を感じる方に一票だが、便利な面もあると思うので行き過ぎに気をつければ良いレベルかなと今のところ思っている。どちらかと言うと、Googleの「検閲」が入るストリートビューそのものよりも、個人が撮った写真を自由にupできる方が怖い。<br /></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E7%B2%89%E9%A3%BE%E3%81%A8%E5%88%A9%E7%9B%8A%E5%81%8F%E9%87%8D.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
    <a href="http://www.vox.com/share/6a00e398e7bbe3000500fae8e57994000b?_c=feed-atom-full">Send to a friend</a> 
</p>

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    <category term="経済" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E7%B5%8C%E6%B8%88/" label="経済" /> 
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        <title>『人間の安全保障』</title>   
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        <published>2008-10-08T15:20:50Z</published>
        <updated>2008-10-08T15:56:24Z</updated>
    
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        <p>アマルティア・セン『人間の安全保障』集英社新書、2006年</p><p>買ったのではなく図書館で借りたもの。センは20世紀最大と言っていいくらいの社会科学者だと個人的には思っているけれど、まだ新刊を買い集める余裕はない。でも2000年から2004年までの論文を集めたこの本も期待を裏切らず素晴らしい。「安全保障」というと軍備増強のことを連想してしまうが、著者は軍事面にとらわれず（母国インドの核兵器について書いた章もあるけれど）、安心して暮らせるという、生活保障も含むようなもっと広い意味で human securities という言葉を使っているようだ（ちなみに英語の securities には証券＝株というような意味もあるところが面白い）。</p><p>識字率など教育が社会開発や被抑圧民の権利向上にとって重要であることは半ば常識だとは思うが、併せて「公共の論理」（ここで言う「論理」もいわゆる論理学的な論理というよりも思想とか発想というくらいの意味ではないかと思うが）という概念を持ち込んでいるところも興味深い。「公共の論理」は公の場で自由に議論できるというような意味のようで、表現の自由という法的視点では当たり前かもしれないが、双方向の対話に力点があると思われる。また彼の独自性がみられるのは、個人の選考をどのように集積して社会的な決定を出すかという方だと思うが、本書にはあまり出て来ていないようなのは残念。</p><p>インドの核開発問題（とパキスタンとの国交）について。全人類滅亡の危機に迫る決断を下すのが狂信者や独裁者だけではないという話よりも、パキスタンが核実験に踏み切ることが出来たのはインドが５回目の核実験を強行したからとか、必要度で言えば原子物理学者のほとんど居ないパキスタンの方が実験に踏み切る科学上の必要性が高かったといった冷静な分析が好きだ。是非論やあるべき論よりもこういう現実的な視点の方が参考になる。もちろん、両国の核実験を肯定しているわけではなく、インドが政治経済社会上の成長よりも軍備拡張を優先したことを批判する例として挿入されたエピソードであるが。</p><p><br />著者の倫理学に関する議論は時々理論的すぎるように感じてきたが、この本の人権についての章にも同じことを感じる。人権を法的でなく倫理的な要請として定義しようとする姿勢はとても興味深いのだが、法には国家権力を背景にした執行力があるが倫理にはそれがないという点について彼がどのように考えているのかがよく見えない。先述の「公共の論理」に結びつけていこうとしているらしいので私の理解力不足かもしれないが。</p><p><br />センの代表作と言えば今までは『合理的な愚か者』（勁草書房）か『自由と開発経済』（日本経済新聞社）辺りだったと思うが、読んだことのある前者は理論的でかなり難解。最近新書が相次いで出たようで入門にお薦め。コミュでも紹介されていた。<br /></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
    <a href="http://www.vox.com/share/6a00e398e7bbe3000500fae8e503b1000b?_c=feed-atom-full">Send to a friend</a> 
</p>

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    <category term="本" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E6%9C%AC/" label="本" /> 
    <category term="開発経済" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%B5%8C%E6%B8%88/" label="開発経済" /> 
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        <title>詐欺と政治</title>   
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        <published>2008-09-26T06:24:47Z</published>
        <updated>2008-09-26T06:41:23Z</updated>
    
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        <p>NBOnline：<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080725/166300/">小泉政治が残したベンチャー負の遺産</a>　〜改良主義的経済政策への批判</p><p>小泉の手がけた規制緩和と民営化を”「改革」「改良」を旗印にする改良主義的”政策でありながらベンチャー育成について負の遺産を遺した、と指摘している所が興味深い。小泉自身が当初めざしたのは根っ子からの改革だと思っていたが、彼の意図や本意は措くとして結果的にはベンチャー志向の動きは萎んだという。</p><p>もともとベンチャー（ふ化＝インキュベーター）については関心が深かったが、（小泉）政治と結びつけて考えたことはなかったのでそういう意味で開眼というか啓発をうけた。実際にはホンダ、ソニー、サンヨーや最近ではユニクロなど、ベンチャーを興して成功している会社はいくらでもあるし、例えば老舗のとらやが最近カフェを始めたこと等の企業内／グループ内の新業態や異業種による共同プロジェクトWiLL等もある種のベンチャーと言っていいと思う。会社法の立法で１円から株式会社を設立できるようになったことなどベンチャー支援に好意的な経済政策は小泉政権の間に整えられたものだ。</p><p>こういうところで精神論をむやみに持ち出すのは顰蹙を買うかもしれないが、小泉改革によって法螺吹きが勢いを得て増長したんじゃないかという疑いが拭えなくなって私自身ここ数年でかなり価値観が保守化した気がしている。そう言えば振り込め詐欺（オレオレ詐欺）が突然増えたのも小泉政権の頃からだ。詐欺の横行自体は必ずしも小泉改革と因果関係があるとは言えないとは思う（例えば1993年の映画&quot;Six degrees of separation&quot;もNYに暮らす老夫婦のもとを息子の友人と称する詐欺者が訪れるというもので、振り込め詐欺と似たようなものだ。日本でも皇族の末裔と称した詐欺者がパーティで資金を集めて逮捕された事件が記憶に新しい）。むしろ都会の薄く醒めた人間関係や社会混乱期の負の側面という方が近いだろう。でも例えば詐欺に対する歯止めや対策が近年の自由化経済政策と結びつけて考えられているかは疑問だ。規制緩和はセーフティネットと有効に結びついてこそ成功する政策なのではないか。</p><p><br />いかん、ベンチャーの話をしようと思っていたのに詐欺の話になってしまった。詐欺に関してはどうやら自分にとっては熱くなってしまうテーマの一つだ（ある種のパクリも詐欺の延長として捉えている）。話が長くなってきたのでベンチャーの話の方はまたの機会に。結論だけ先取りすると、今でもベンチャー的なマインドの支持者だと自分では思っている。ただ、口先だけの人間や詐欺等の騙しに対する何らかのセーフティーネットの確立があって初めて安心して公的に応援できるとも思う。法律も一つの手段になりうるがそれだけでは足りない気もしている。<br /> </p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E8%A9%90%E6%AC%BA%E3%81%A8%E6%94%BF%E6%B2%BB.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
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</p>

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        <title>『駅から５分』ゲット</title>   
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        <published>2008-09-22T10:41:28Z</published>
        <updated>2008-09-22T19:16:29Z</updated>
    
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        <p>
    
    
    









</p>
    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    









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<p>くらもちふさこ『駅から５分』２巻をゲット。コーラスに連載中の少女漫画で、既に大半を読んでいたけれど改めて単行本でまとめて読むといろいろ発見があって楽しかったです。</p>

<p><br />お話はあらすじとしては説明しづらいのだけど、簡単に言えば花染町という地域を舞台にいろいろな人が出てくる人間模様。１話１話がそれぞれの人を主人公に描かれていて、繋ぎ合わせるとその街の生活が浮かび上がってくるというもの。なかなか凝った作りです。</p>

<p><br />このようなオムニバススタイルは今までにも『チープスリル』や『アルファα』でくらもちさんが使ってきたものでしたが、今回は人間関係がよりややこしく、誰かと誰かがどこどこで繋がっていて…というような網の目状になっているので読み解いていく楽しさもあります。ある意味、より地域社会の人間関係としてはリアルでもあり、そういう繋がりをあまり意識しなくなった都会の人間関係に慣れ親しんでしまった者としては懐かしさも感じます。でもそういったややこしさがわからなくても、１話１話完結しているので同じ村に起きたさまざまな出来事の継ぎはぎの話として読むこともできます。</p><p><br />いちおう１巻を買った時の日記のリンク：<a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E9%A7%85%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%95%E5%88%86-%EF%BC%91%E5%B7%BB.html">駅から５分　１巻</a></p><p>今日は久しぶりに（と言っても３、４週間ぶりくらいだが）東京に出たら目眩がしそうに。いかん体力が衰えすぎ…。涼しくなってきたことだしジョギング始めようかな。景気づけに麹町の鶴屋八幡でモナカやらおはぎやらも買いこんだ。</p><p></p><p><br />p.s.<br />今回の巻、個人的にツボだったのは第８話かな。雑誌で読んだ時はよくわからなかったけど、単行本で読んで久しぶりに泣いた。わからなかったのは「チャキポンの声をあてた」を「チャキポンに声をあてた」ではなく「チャキポン役の声優が誰かを推察した」という意味に読んでいたからだった。</p><p>逆に単行本で読んでもダメだったのがプリンセスラインのローラが出てくる回。好きになった人に振り向いてもらいたいが為に髪を切りお洒落をやめ弓を射る練習に励む姿自体は嫌いではないんだけど。何となく、キャラ設定に悪意を感じてしまう。<br /></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E9%A7%85%E3%81%8B%E3%82%89%EF%BC%95%E5%88%86%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
    <a href="http://www.vox.com/share/6a00e398e7bbe3000500fad6ae6c520005?_c=feed-atom-full">Send to a friend</a> 
</p>

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    <category term="漫画" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E6%BC%AB%E7%94%BB/" label="漫画" /> 
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        <title>『昭和経済史』ゲット</title>   
        <link rel="alternate" type="text/html" title="『昭和経済史』ゲット" href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E6%98%AD%E5%92%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8F%B2%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88.html?_c=feed-atom-full" />  
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<p>










中村隆英『昭和経済史』　岩波現代文庫、2007年<br />有沢広巳監修、安藤良雄等編『昭和経済史 中』　日経文庫、1994年</p><p>（両方とも初版は1986年）</p><p>中村氏は私が学生の頃から経済史の大家として知られていた。何を突然経済史の本を買い集めているのかって感じですが、もともと経済史をちゃんと読むならこの人、と長年思っていたので本命に辿り着いたというところだ。尤も日経文庫の方の『昭和経済史』までゲットしたのは野口氏の本を偶然中古でゲットした勢いでかもしれない。</p><p>早速中村氏の方をちょっと読み始めたけれど、期待通りという感じ。講義録を文章にしたものなので、「ですます」調と「である」調がごっちゃになっていたりところどころ体言

止めになっていたりだが、そんなことはどうでもいいという位に読みやすい。その時々の政権の経済政策の記述もあり当時の産業構造の記述もあり、生活者の視点からの記述もありで視点が広く解説に厚さを感じる。戦後高度成長の原型は国家総動員体制にあったという記述も立法例つきでちゃんとある。憲政会と政友会による二大政党政治の構図の説明も、経済政策を比べるとわかりやすい。昭和という時代に関東大震災後の都市化が始まった旨の記述などは多少関東（東京）寄りの史観かもしれないけれど、この頃に昭和通りと靖国通り（「亀戸から…新宿へ抜ける」とぼかしてある）を十字の軸に開発が進んだ等とあって当時はまだ東京の中心が今よりも東側にあったんだなと感慨深い。高橋是清の経済政策がケインズを先取りしていたという話は巷ではよく聞いていたが、やっぱりへぇー！という感じ。太平洋戦争に突入していく様子も、日中戦争の長期化に伴い対英米関係が悪化していった為に英米からの輸入に頼らない資源確保を迫られていたという経済の視点で見るととてもわかりやすい。読み終えたら追記するかまたmixi日記の方にコメントする予定。</p><p>日経文庫の昭和経済史の方は、先日の日記にも追記したことだが、もともと1986年に一冊になって出版されていたものを内容を変えずに上中の二分冊にして再出版し下巻を新たに付け加えたもの。下巻は日経新聞の論説委員二名が執筆していたが、上中巻は学者やエコノミスト数十名による項目ごとのオムニバス記述だった。こちらにも中村氏も執筆陣に加わっている。</p><p>日記が空いてしまったのは、先週の日経文庫のオイルショック以降の経済史をちゃんと読んでいたのと、他にもちょこちょこと買い足していたから。そちらも機会があれば紹介します。<br /></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E6%98%AD%E5%92%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8F%B2%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
    <a href="http://www.vox.com/share/6a00e398e7bbe3000500fa969ba09a0003?_c=feed-atom-full">Send to a friend</a> 
</p>

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    <category term="本" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E6%9C%AC/" label="本" /> 
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        <title>『昭和経済史　下』発見</title>   
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        <published>2008-09-10T16:57:10Z</published>
        <updated>2008-09-18T04:09:08Z</updated>
    
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三橋規宏・内田茂男『昭和経済史　下』　日経文庫、1994年</p><p>約１５年前に会社の生協ブックフェアで購入していたもの。日経新聞の論説委員が執筆した上中下巻もので、下巻はオイルショックからバブル崩壊まで。何故上２巻を買わなかったかというと、当時は高度成長は既に過去の遺産でありバブル以後の経済動向を追うにはオイルショック以後を押さえておけば良いだろう等といっぱしに考えたからだった。パラパラページをめくり、内容が専門的過ぎるように感じて「辞書のように活用すればいいのかな」等と思って長らく本棚の飾りにしていたが、その後知らず知らず経済を独学していく過程でいつの間にかスラスラ読めるようになったようだ。上中巻も中古で出ているので購入検討中。</p><p>マスコミ方面の方が執筆しているだけあって、成長率とか為替レート等の数値や、オイルショック当時トイレットペーパー購入に人々が殺到して83歳のおばあさんが足を骨折した話など、新聞読者の側に立った記述が多いので当時の生活がよりヴィヴィッドに想像できる。また、執筆当時は重要だった出来事で今の時代には忘れられてしまった事実があるのが興味深い。具体的には「スミソニアン体制」（固定為替から変動為替に移行する過程で、一度固定為替に戻そうとする動きがあった）や「日米繊維交渉」（日米貿易摩擦と言えば自動車・半導体や牛肉・オレンジ・コメをイメージするが、この本によると始まりは69年から71年にかけての繊維交渉だったようだ）、グリーンカード（マル優等の非課税貯蓄者にカードを発行するという形で虚偽口座を防ごうとしたもので、当時は「透明すぎる（！）」「資金が預金以外に流れてしまう」として中小企業等から反対が強くお蔵入りになったそうな）などなど。今騒ぎになっていることでも数年数十年先の歴史に残るかどうかを常に意識したいものだ（尤も本人確認法改めゲートキーパー法の成立により20数年を経てマネーロンダリング対策の目的で虚偽口座を防止する立法が出来たのも感慨深いが）。また、田中角栄内閣が発足した頃にもインフレターゲティング政策の導入が検討されていたというのは驚きだ。当時は経済学者はこぞって円の切り上げを主張し、逆に政界産業界の方が調性インフレに乗り気だったというから二重に驚き。結局変動為替への移行とオイルショックによる物価高で議論は自然消滅したようだが。</p><p>ただ…例によってまだ読んでいる途中だが、細かい事実が多過ぎる気が。既に知っている人が「ああそう言えばこんなことがあったな」と確認するように読むにはいいかもしれないが、いきなり読むとこんがらがりそう（初心者には野口氏の位が時代を掴めてちょうどいいのでは）。また、辞書的に使うには弱いと感じる人は政府や日銀の資料を使うだろう。今は絶版になっているのにはそういう理由もあるのかもしれない。</p><p><br />p.s. <br />このシリーズ、もとは上中だけで「昭和経済史」として一冊になって出ていたものにオイルショック以降を足して三分冊にしたもので、日経新聞の論説員が執筆しているのはこの巻だけでした。先日中巻をゲットしたけれど、金森久雄、宮崎勇、香西泰などなど著名なエコノミストが項目ごとにオムニバス式に解説しています。もちろん、伊藤隆や中村隆英など学者も。上中巻とも有沢広巳監修。<br /></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E6%98%AD%E5%92%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8F%B2-%E4%B8%8B%E7%99%BA%E8%A6%8B.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
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</p>

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        <title>『現代＜死語＞ノート』　ゲット</title>   
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        <published>2008-09-07T20:12:23Z</published>
        <updated>2008-09-10T07:00:18Z</updated>
    
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最近学生のように古本ばかりゲットしているなぁ…</p><div>小林信彦『現代＜死語＞ノート』　岩波新書、1997年<br />
<br /></div><div>「好きな作家」に挙げられるほどには読み込んでいないけれど、留学していた頃ハマって特にお笑い関係のエッセイはずいぶん新刊で買い集めた作家。『笑学百科』（新潮文庫）と『天才伝説・横山やすし』（文春文庫）は個人的に名著だと思っている。この人の醒めていながら人情あふれる回顧ものは自分にとってはツボのようだ。チャップリン批判も個人的には受けつけない部分があったけれど、なかなか鋭いと思った。</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>で、この本は戦後1956年から1976年までの間一世を風靡しながら今は「死語」となってしまった流行語を集めて年代ごとに整理し、一言ずつコメントをつけていった語録。流行語から当時の世相や時代背景を読み直そうというもの。私にとっては生まれる前からまだ言葉を意識して客観的に捉えることのなかった頃までの時代のことでもあり、そういう意味でも興味深く読めた。まだ死語にはなっていない言葉も満載だけど、当時の流行とは微妙に使い方が違っていたりで面白い。ちなみに1999年までの続編もある。</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>面白かった語（と私の感想）を幾つか拾ってみると、</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>パーキンソンの法則（1962年）：</div><div>当時邦訳がベストセラーになった英国の学者による＜経営学の本＞（J-Wikiには官僚制度批判とある）らしいが、マーフィーの法則なんかよりはるかに面白そうだ（マーフィーの法則はアメリカ資本主義の病んだ一面を垣間みる思いがしてまともに読む気になれない）</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>ウハウハ喜ぶ（1970年）：</div><div>今もよく聞く語だと思うが、もとは名古屋弁というのは初耳</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>フィーリング（1971年）：</div><div>もちろん言葉としては今も生きていると思うが、男女の関係を暗に意味する語法は残っていないのでは？そう言えば（時効だと思うが）中学の頃に女子校に進学した友人の文化祭に行ったら集団お見合いイベント（後のねるとん紅鯨団のような）が高校生部門で催されていて、そのタイトルが確か「フィーリングカップル５x５」だったことを思い出した</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>もちろん、人によって面白いと思う基準は違うだろうから、関心を持たれたならぜひご一読を</div>   <p style="clear:both;">    
    <a href="http://www.vox.com/share/6a00e398e7bbe3000500fae8dc4da8000b?_c=feed-atom-full">Send to a friend</a> 
</p>

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    <category term="本" scheme="http://pingpong.vox.com/tags/%E6%9C%AC/" label="本" /> 
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        <title>『戦後日本経済史』等ゲット</title>   
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        <published>2008-09-06T22:00:01Z</published>
        <updated>2008-09-09T11:02:38Z</updated>
    
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            </div>
    
        </div>
    </div>
</div>
</div><!-- end enclosure -->
<p>




ブクオフに入ったので中古でゲットしました：</p><div>野口悠紀雄『戦後日本経済史』　新潮社、2008年</div><div>　　〃　　『モノづくり幻想が日本経済をダメにする』　ダイヤモンド社、2007年<br /><br /></div><div>前者は題名通り、経済から見る日本戦後史。「週刊新潮」に2006年から１年連載したものをまとめたもので、巷では話題になっているようでご存知の方も多いかもしれない。ざっくり要約すると経済制度的には日本の高度成長を支えたのは戦時中の体制だった（戦中と戦後は連続していた）、というのが著者の主張。これはおそらくアカデミックの世界ではちょっと前から指摘されてきたものではないかと思う（この説を初めて知ったのは会社法の某先生の2000年頃の論文でだった筈。経済史の方でも同じことが言われていたのでは）。まだ読み始めたところ。史実としてはある程度の
    
    
    










    
    
    










    
    
    










    
    
    









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内容は今まで類書を何冊か読んできたので既知のものも多いが、興味深く読めそう。</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>後者は「週刊ダイヤモンド」に同じく2006年から１年連載したもので、よりビジネスマン向けエピソードを集めたという感じ。かなり刺激的な題名だが、あまり著者のモノづくり観は出てきておらず、産業構造改革を謳う上でのキャッチフレーズのようなものにとどまるようだ。</div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div>正直言ってこの人の著書は今まで無意識に避けてきた。エリート臭さが漂う所や大所高所から日本経済を語る姿勢があまり好きではなかったからかもしれない。でもいざ読むと、文章も読みやすいし主張も明快だしで怖れていた程には抵抗なかった。エピソードなども世間で言われていることの単なる焼き直しではなく自身の経験から得たものも多い。ただ、純粋な理論経済学者ではないエコノミスト（イェールでPhDを取得しているきちんとした学者ではあるが、大蔵官僚出身であり理論よりは現実を相手にしている方という印象）の語る経済のあるべき論は基本的に眉唾と思ってつい斜に構えて読んでしまうことには変わらない。所詮自分の手でビジネスを回していない人の論というのがどうしても鼻についてしまうし、基本的にアメリカ型資本主義万歳の論調を感じる。私も20代から30代前半までの頃は（モノづくり礼賛側から）大所高所を口角泡飛ばして叫んだりしていたんだし偉そうなことは言えないんだけどね。だんだん「べき」論で語りにくくなってくるもので。<br /><br /><br />p.s.<br />読んだ感想その他をmixiコメントの方に更新しました。<br /></div>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E6%88%A6%E5%BE%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8F%B2%E4%BB%96%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
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        <title>工学教育の将来</title>   
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        <published>2008-08-24T02:48:02Z</published>
        <updated>2008-08-24T07:27:51Z</updated>
    
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        <p>NBOnline ：<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080821/168440/?P=1">「溶接の総本山・阪大の異変」</a>〜さらば工学部（５）<br />　　　　　　　大阪大学接合科学研究所 野城清所長に聞く<br /><span style="font-size: 0.8em;">バックナンバー一覧：<a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060421/101559/">http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060421/101559/</a><br /></span><br />この「さらば工学部」シリーズ、題はセンセーショナルだが内容は工学教育の現状と展望を各大学で教育に携わる方々にインタビューするというもので必ずしも工学部を解体せよということではない。今回は金属工学の行き詰まりや将来についてインタビューしている。</p><p>基礎教育に力を入れるべきとか学生の工学離れ危機などは私が学生の頃から言われてきたことで基本的なことだと思うが、このインタビューで興味深く思ったのは産学協同を批判している所だ。曰く、企業の望む研究テーマを教授に与えられるスタイルはかえって学生が自発的に研究テーマを開拓する意欲を削ぎ、指示待ち人間に押し込めてしまう。これでは教育とは言えない。本当の教育とは基礎学問を叩き込んだ学生を産業界に人材として送り込むことだ、ということらしい。</p><p>産学協同というのはもともとは大学の研究がタコツボにならないよう、産業界と協力し合って社会に役立つ実用的な研究を進めるという、どちらかと言えば大学側の改革として進められてきたことだと思う。確かにこれを企業サイドから眺めると、社内で開発するよりも良質で格安な人材費で研究開発させられるという企業に都合のいい安易な論理がちらつく。産学連携大いに結構と今まで思ってきたが、気がつかぬ落とし穴があったかもしれない。</p><p>一般消費者の視点で見れば、誰が開発を担おうと究極的にはどうでも良く、生活に便利で心身ともに豊かになれる製品が世に出回るようになれればいい。例えば産学協同の成果なのかわからないが、ここ数年で食品特にスナック菓子にいろいろな味のバリエーションが次々と開発されるようになったと感じている。季節限定商品もすっかり定着した。また、雑貨や文房具のアイデア商品は昔から豊富だったとは思うが、新素材を使ったものが手に届きやすい形でよく出るようになった気がする。</p><p>だが、教育の将来を考えるなら確かに大学研究が企業の植民地にされてしまうのは問題だろう。工学部というのはもともと他の学部に比べると経済・産業界の動向の影響を受けやすく、講座と企業との結びつきも強く指導教官が学生の就職の面倒を見る学部だったとは思うが、教育が企業の論理の二の次になるようでは教育機関として問題を感じる。産学協同には、企業が研究予算を提供するという、大学にも都合のいい面があるが、必ずしも人気先端分野ではない学問分野には企業からの資金が集まりにくいのかもしれない。優秀な学生が産業界の花形分野に集まること自体は結構なことかもしれないが、治金のように細々とでもいいから確実に技術が伝授されるべき分野が、企業の予算が集まらない・就職の将来性が悪いといった事情で先細りすることを産学協同の動きが助長してしまうのは問題だろう。<br /><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div><br class="khtml-block-placeholder" /></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Times; line-height: 19px;">p.s. </span><br style="" /></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Times; line-height: 19px;">ニュースだけ読んでの感想で実情や裏事情に詳しいわけではないので（以前から興味深い問題とは思っていましたが。例えば同じような危惧が叫ばれていたアメリカの工学部はアジア系の学生が大半を占めていたこと）批判コメント大歓迎です。</span></div></p>   <p style="clear:both;"> 
    <a href="http://pingpong.vox.com/library/post/%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E3%81%AE%E5%B0%86%E6%9D%A5.html?_c=feed-atom-full#comments">Read and post comments</a>   |   
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        <title>『中華料理の文化史』</title>   
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        <published>2008-08-12T08:17:22Z</published>
        <updated>2008-08-12T08:35:39Z</updated>
    
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張競『中華料理の文化史』ちくま新書、1997年</p><p>最近回顧型の日記が続いているけれど、こちらも初版は97年だった。買ったのはつい最近、書店の店頭で。</p><p>軽い気持ちで読み流すように読めるわりには面白いこと興味深いこと満載の本。例えば中華料理として知られている料理の基礎が出来たのはほとんどが明や清の頃（四川料理によく使われる唐辛子も19世紀の頃から）だとか、麦の粒食から粉（小麦粉）食への変遷とか。日本では肉は魚介類以外は丸焼きを嫌うが中国では当たり前というのも言われてみればそうかという感じ（中国文化の影響色濃い沖縄では市場に行くとテカテカに光った豚さん達の丸焼きが並んでいますが）。中国にも昔犬を食べる習慣があり、後漢の頃から次第に忌み嫌うようになったというのも興味深い。</p><p>こうして列挙すると雑学リストのようになってしまうが、本業は研究者の方が書いているだけあって単なる料理紹介に留まらず文化史が意識されており、文献の裏づけもありで読み応えがあった。</p>   <p style="clear:both;"> 
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